これからネットで農業を販売していくことを考えている人へ
1.農業にも重要になってきた戦略的なマーケティング
従来は農業は安定した職業となっていました。米農家は農協が一定数を買い上げる仕組みがあったり、野菜も種類によっては農協やこれに準じた団体が一定数量を買い上げる仕組みを整えていましたが、現代では積極的に自ら様々な場所で販売を行わなければならないようになっています。そのため、他の職業と同じように農業も販売戦略を持ち効果的なマーケティングを行いながら戦略的に行うことが重要視されるようになりました。
2.農業のマーケティングはニーズ把握が難しい
農業のマーケティングを行う際に注意しなければならない点は、第一にその流通ルートにあります。企業や商店の場合は直接お客様と接し、そのニーズを把握することが可能となりますが、農家の場合には基本的な様々な流通ルートを経由しお客様に商品が届けられる形になるため、お客様の希望を直接把握することが難しい側面があります。最近では問屋などの流通ルートをなくし、スーパーなどが直接農家と契約して買い付ける仕組みを持っていることも多いのですが、この場合でもスーパーを介してお客様に販売することになるため、そのニーズを把握することが難しく、突然出荷数を制限されたり取引を停止されたりすることも多いので注意をしなければなりません。そのため、お客様のニーズを直接把握する新のルートを作ることが非常に重要な方法となっています。
3.Web戦略を活用してニーズ把握をしていこう
これに最も適しているのがインターネットを利用したマーケティングです。最近ではスマートフォンも普及しておりその場で様々な情報を確認することができるため、例えば商品のラベルにバーコードを貼付け、そのバーコードをスマートフォンで読み取ることで商品の品質や農家の思いなどを伝えることができる仕組みを作ることができます。またこの仕組みを利用して顧客の声などを吸い上げることができるため、これを分析し戦略に生かすことが可能となります。農家が単独でその仕組みを整える事は難しくても、地域で連携しASPなどを利用することで、高度なデータ解析を行い集客効果を高めるなどの方法を生み出すことができるのです。また分析結果に基づいて特定の客層に特化し、その客層向けに農作物を生産することも可能となります。
4.販売戦略をたてる為には競合分析・積極的な広告宣伝が必要
効率的に販売戦略を立案するためには、競合の意識も重要です。同じような農作物を生産している農家に対して、どのような形で向き合っていくかを考える事は販売数を増やし顧客を獲得する上で非常に重要な要素となります。そのために競合分析を行い、さらに自らの農作物の良さをよく知ってもらうために広告宣伝を行うなどの方法も有効です。ホームページを作成し、SEOを利用して多くの人に閲覧してもらうような仕組みを整えることも有効で重要な手段のひとつです。